獣医学共通教科書の刊行事業計画
近年、獣医師養成教育システムの評価が進み、いわゆる「公共獣医事」(Veterinary Service)をほぼ同じレベルで担い得る獣医師を育成する獣医学教育内容の充実、およびそれによって育成される獣医師の質の保証が国際的に強く求められています。そのような観点から平成23年3月に刊行された「獣医学教育モデル・コア・カリキュラム」(改訂版)は、獣医師が主体的に獣医事を行う場合に修得しておくべき獣医学教育項目を記載した講義51科目、および実習19科目についてその教育内容を提示しています。これは我が国における獣医学教育システムを維持する上で、獣医学生のための学習到達目標(ラーニングゴール)、カリキュラム内容(シラバス)、および教育手法(参加型実習など)の具体を明示しています。
「獣医学共通テキスト編集委員会」(全国獣医学関係代表者協議会のもとに平成23年6月設置)では、それを実現させるための教育資料としてモデル・コア・カリキュラムに準拠する「獣医学共通テキスト」の刊行を平成23年度より鋭意進めております。すでに多くの共通テキストが編纂され、教育の場に用いられております。さらに、「改訂版」、「第二版」など、内容の刷新が各ワーキンググループによって続けられています。当編集委員会ではこのホームページを通じて随時本刊行事業に関する皆様へのご案内や編集活動の進捗状況などをお知らせして参ります。どうぞ皆様のご協力・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
獣医学共通テキスト編集委員会
委員長 矢吹 映